Monday, September 11, 2023

ホビコムから転載 Alfa Romeo 2000 GTAm 製作記その6 ちまちまの続きと豪快に(?)研ぎ出し 2018/10/22

 

フロント・ウィンドウの上部にハチマキがついている車両をネットでよく見かけて「カッコいい~~♡」と思ったので、ここでやらない手はありません。

で、初めてこのインクジェットプリンター用デカール用紙なるものを使用し「スクーデリア デル ポルテッロ」の文字を印刷。アルファロメオ公認のレーシングクラブの様子・・・。Portelloはアルファの工場があるイタリアの地名のようです。う~ん、素敵♡

フォントはちょっと違うんだけど、Microsoft Wordで似ているのを探し紺色で印刷しました。ネットを漁ったけど、正式なロゴは赤いのしか見つけられなくて(;^_^A 

あと、印刷は写真みたく縦じゃなくて水平方向にした方がデカール台紙を節約できてイイですよ~(;^_^A 
・・・後で気がついた。

しかーし!! ウキウキしながら水につけると文字が盛大に溶けだしたぢゃないですか!

・・・で、よく説明書を読むと・・・。「印刷した上から、リキッドデカールフィルムを塗ることを『推奨(recommend)』します」と。いや、読んでなかった俺も俺だが”recommend”じゃなくて”You must”(しなきゃダメ)だろ~~・・・。少なくとも”strongly recommend”(強くお薦め)とあれば「やらなきゃダメってことね」と忖度するけど・・・。

で、リキッドデカールフィルムを筆でぬるとそこから滲みそうなので、エナメルシンナーでリキッドデカールフィルムを希釈しエアブラシ塗装。リキッドデカールフィルムはエナメルシンナーと親和性が高いというのを今回発見しました。ネットでは水性アクリル用シンナーを使っているのを見ましたがより浸食力の弱いエナメルシンナーで溶解したので採用。ちなみに精製水では片栗粉のように固まってダメでした。
で、遠目からインクを侵さないように砂吹きから始め、乾かしては塗り重ねるようにして印刷面を保護。最後に平滑にしようと厚吹きしたけど艶消しで仕上がりました。この辺は、ネットで水性アクリル用シンナーでも同じことが起きているとあったので「こんなもの」と思って完了。

インク面から少し離れたところでデカールを切り取り、水につけてみたらしっかりとインクは残ってくれました♪
ウィンドウにハセガワ艶消しホワイトフィニッシュを貼った上にデカールを貼り付け、乾燥後にガイアEXクリアーでウィンドウ全体をコートし以下に書いたボディと同じ方法で研ぎ出しました。少し段差を意図的に残しています。

・・・このデカール台紙、透明なフィルムの上に印刷です。なので今回のように白い下地の上に貼る分には様々な色の表現が出来ますが、そもそも白い文字とか柄は無理です(;^_^A また、貼る下地により色が左右されますので用途が非常に限られるのが難点と言えば難点です。

んで、そうこうしているうちにクリアー吹き付け後10日間経過。研ぎ出し前のクリアの状態です。
これ、まだデカールの段差が盛大にあってこの段差をペーパーがけしたらデカールまで削れちゃうと思うぢゃないですか。
・・・違うんです♪ デカール段差の上に均等にクリアーが乗っているので、ペーパーがけしてもデカールに届く前に平滑になります♬ もちろん、デカールの厚み以上のクリアが全体にかかっているのが条件です。あと、製作日誌その3で書いたようにじっくりクリアー塗装を乾燥させることで、1層目から最後のクリア層まで一体のクリアー層としてムラなく中まで乾燥させることで研ぎ出し中に年輪のような模様が出てくることも防止できます♬

と、いうことで、デカール地を出さずにペーパーがけが進んでおります♬
いつものバフレックス3000番ですが、その前に段差の激しいところはタミヤスポンジヤスリ2000番でも優しく擦ってます。
ただ、リベット部はいくらバフレックスでもたちまち削れてしまうと思うので当たらないように周辺を避けてペーパーがけしました。後でコンパウンドをリベットぎりぎりまで綿棒でかけてペーパーがけした部分との艶の差が極力出ないように頑張りました。

いつも通り、ソフト99の細目コンパウンド~ユニコンのFMC-830Pコンパウンド(しつこいですがもんぽよりんさんお薦めの逸品)で磨いていきます。FMC-830Pである程度磨いてもまだこんな感じですが・・・。

同じFMC-830Pでさらに根気よく磨いていくとだんだんと磨き傷と曇りが取れてまいります♬ 

このあと、またしつこく納得がいく艶になるまでハセガワセラミックコンパウンドで磨いていきました。基本、タミヤのコンパウンド用クロスを使用。細かな部分は綿棒を垂直に押し当てながら磨きました。リベット周辺は、クレオスの極細綿棒なども使用しました。

いちお、今回のコンパウンド・オールスターで揃って記念撮影(^^

旧車なんで、ソリッドカラーで仕上げて艶もここまで出さずに落ち着いた仕上げにするというのもセオリーの一つと思いましたが・・・。古いデカールがモデルの上で割れたり黄ばんだりしていくのも避けたいし、20年、30年と完成品と付き合っていきたいと考えると今回のクリアがけ→研ぎ出しという判断に自分なりに落ち着きました。ハセガワセラミックコンパウンドのような極細で磨いたあとに、敢えて番手の低いコンパウンドで磨き直して艶を落とすというテクニックもバルケッタの店長さんから伺いましたがここはオーナーである私の好みでこのままと致しました(^^  まったく実車の通りに仕上げなければならないという掟も存在しませんし、そもそも旧車のレストアならオーナーの好みで如何様にも仕上げられますからね(^^ 

と言う事で、切りが良いのでここでこの製作日誌は終了、その7(多分最終回)に続きま~す。








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