Saturday, September 23, 2023

ホビコムから転載 パンデムZ祭りUmihito版 その1  2019/12/30

 

さてさて、後に製作される方もホビコム外を含め結構いらっしゃるような気がしていますので参考になるかならないかは別として製作日誌書いていこうと思います。

そもそも「パンデムって何??」と言われる方も多いのではと・・・。
「パンデム(Pandem)」は、TRA京都という車のパーツ製作・販売会社が出しているエアロキットのブランド名です。同じくTRA京都からは「ロケットバニー」というブランド名でエアロキットを販売しています。なので、「パンデムZ」と便宜上読んでいますが別に「ニスモGT-R」のような出来合いのクルマではなく、「パンデムのエアロキットを使用して仕上げたZ」という事になります。このTRA京都のエアロキットは素材や精度の良さが売りの「メイド・イン・ジャパン」ブランドとして世界中で大人気で様々なチューナーが採用しそれぞれの思いで個性を盛り込んだクルマを製作している訳です。
だから「ロケットバニー・シルビア」とか「ロケットバニー・RX-7」とかいろんなところで目に付くんですね。
TRA京都のエアロで「ロケットバニー」から更にハードな改造が必要となるパーツが「パンデム」と区分されている気が私にはしています。なにせ「パンデミック」、あのおぞましい映画のタイトルでおなじみの「疫病の世界流行・世界蔓延」を語源としている(?)ブランド名ですからね(^^

・・・前置きが長くなりましたがパンデムのエアロキットは、ホビーデザイン社からハセガワの240ZGをベースとし作成するトランスキットとして販売されています(432Zベースでも問題なく製作できます)。そのホビーデザイン社のキットの設計は映画”Fast and Furious”で名をはせたサン・カン(Sung Kung)氏所有のパンデムエアロを身にまとったZをベースとしています。
そのサン・カン氏のZは”Fugu Z”と名付けられていて「ふぐのように猛毒を持ったZだぜっ」という意味だそうです。とにかく、自分の車に名前をつけてエンブレムまで製作してくっつけたという、所有者の愛が溢れるクルマです。

私は”Fugu Z”にハンカン(反感)がある訳では決してないのですが、あえてそのまま作るのもツマラナイのでいろいろアレンジしていきます♪ オリジナルで遊べるのがエアロを身にまとったクルマの醍醐味ですもんね♪

で、このキットの最初にして最大のナンカンはエアロのすり合わせです。サン・カンつながりはもう終わりにします。

ノーズも、そのままではキツキツでボディ側のボンネット部とレジンのライト部両方を少しずつ削ってスジボリの幅も考慮し合わせました。

前輪のオバフェンが一番の大仕事です。型紙は付属していないのでレジンのオバフェンをあてがいながら最初は小さめに開口し徐々に金ヤスリでフィットさせていきました。

一応、接着強度を上げる為にボディに軸となる穴をあけ、その穴の位置をレジンにマークし半穴をあけそこにプラ棒を接着しておきました。この作業が本当に必要だったかは謎ですが、一応保険をかけておきました(^^ゞ

これはリアのオバフェン部を内側から見たところです。
このあと、飛び出しているプラ棒はもちろん切り落とし。
接着は瞬着少々で点々と仮どめの後いつもの「ハイグレード模型用(セメダイン社)」です。硬化前は相当サラサラですが硬化後は相当固着力がありレジンの接着には良いと判断しました。その後の作業も安心して進めています。
ボディ、レジンパーツともにタイヤハウス内側はこのあとさらに削っていきましたが、そのあたりは下から覗いたときのリアリティなんでどこまでやるかはモデラー次第です(^^ゞ

で、バンパーなんですがもともとはフロントノーズと一体でモールドされていました。
「バンパー別体にしたいな・・・」と思っていたらバンパーレスのカッチョイイ車両の画像がわんさかネット上に。
ここは思い切ってバンパー部を粉だらけになりながら削り取りました。
レジンを削るときの独特な有機溶剤的な匂い、キライじゃありません。
レジンはプラより相当柔らかくて削るのも表面を整えるのも楽チンです♪

ここは、超、超重要ポイント。フロントエアダム下が無駄にぶ厚く、シャーシと干渉しまくります。シャーシが触らないところまで削ってやらないと塗装が剥げるどころか塗面ごとノーズ部品がメキッと外れる事になりそう。写真は、相当削り込んだ後です。

ライトのリフレクターですが・・・。私は塗り分けがメンドイので抜いちゃいました。
「抜く方がメンドイだろ」という向きにも賛成ですww
で、抜いた後にはバルケッタの反射カップを使用します。
写真のは「大」のサイズですが実車は結構ライトが小さいのでもうひとサイズ落とすかもしれません。

と、一気に写真が飛んでますが・・・。
なんやかんやいままでの作業を統合してこんな感じに。
あ、オバフェンのレジンパーツのボルトのモールド内側が無駄に突き出ているので全てルーターで削り落としてボディにフィットさせています。あと、オバフェンのボディ接触面は斜めにヤスリで面取りをし隙間がなるべく均一になるようにしています。
ボルトはモールド部を穴あけしていくので、この写真ではガンダムマーカーで位置を出し老眼に作業を優しくサポートしております。

藤正亭さんのスカイラインに積まれた3リッターフルチューンL型エンジンしかもキャブ仕様を見てエンジンが積みたくなってしまい・・・。フジミのZGからエンジンを拝借しL24エンジンをL28エンジンに脳内変換、さらにボアアップし最大の3.1リットル・キャブ仕様にしたという体でいきます。
レジンパーツを接着しボディのひずみが無い状態でボンネットをカットしました。使ったツールと一緒にパチリ。
「超硬スジ彫りバイト0.15mm TGB-H0150 高級ステンレスグリップ付き」を手に入れて使っていますがコレ、イイですねぇ~。3~40回、力を入れ過ぎないようスジボリを繰り返しカットしています。

オバフェンのボルト穴は、塗装で穴が小さくなることを見込んで0.65㎜のドリルで貫通させ、ボルト頭が隠れるよう0.9㎜で半穴をあけ2段階にしています。
チンスポとオバフェンのつながり部がガタっとしているので(これは私の整形時のミス)このあとパテ盛りしスジボリをし直したり。
ラジエーターコアサポートなども取り付いていますがそのあたりは次回の製作日誌にて・・・。





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