Sunday, September 3, 2023

ホビコムから転載 しわしわしおしおデカールのリカバリー(イェンコ・カマロ)2017/06/18

 

こういう「やっちまった~。」的な事って結構みんな色々なスキルを持っててシェアしあうのが楽しいし、またこれからカーモデラーとして様々な関門に立ち向かう方達の引き出しにでもなって「俺も頑張ろう」と思ってもらえたら嬉しいなと。

上の写真は被害にあったボンネットですね。これは100%私の責任で、最初クリアーを砂吹き、その後#1500と#2000のペーパーで中研ぎしその上に本気のクリアーがけをしたのですが、中研ぎがデカールの表面まで到達していたようです。で、さすがにデカールが耐えられずシワを発生したというもの。

ちなみに・・・上の写真は同じ工程でもサイド・ストライプは中研ぎでデカールまでは到達していなかった模様、本気のクリアーがけでも全く問題を発生しませんでした。少しだけ、ボコボコが出来たりしてるけど上からのぺーパー#1500~#2000、そのあとバフレックス#3000、コンパウンドで消えました。

↑ボンネットの補修方法に移ります。まずはデカールの外に沿ってマスキングをして・・・。

デカールのシワを研磨していきます。今回は3Mの「ULTRA FINE」研磨スポンジを使用しました。スポンジの角を使う事でマスキングテープのギリギリ際まで研磨できるためです。上の写真は作業途中で、右側のラインだけ(しかも中途半端に)研磨中。

前の行程でおおまかに表面をならしたあと、デカールの下地が出てきましたのでブラックをエアブラシで遠くから砂吹き、そのあとクリアーを同じく遠くから砂吹きしました。
見ての通りデカールの凸凹を隠す目的で厚みを稼ぐために砂吹きを繰り返し、物凄い梨地になっていますがこの段階では気にしません。

1昼夜乾燥させたあと、クリア層を突き抜けないよう注意しながらまた研磨スポンジで梨地を削っていきます。周辺を研磨するのを避けるためマスキングテープを貼ったまま慎重に作業しました。これまた作業途中の写真ですね。この後全体に均一に曇りガラス状になるまで研磨しました。
そして、コンパウンドのソフト99~タミヤの粗目の順にマスキングテープを貼ったままツヤを出していきましたが、リカバリー範囲の周辺のボディ・カラー部分の研ぎ出し作業も残っているのでツヤを出し切る前に止め、マスキングテープを剥がしました。

写真を撮り忘れたのですが・・・その後、「SYC」の文字がある三角形のデカール部分に段差がないのは統一感がないので今度はその部分だけ露出させマスキングしクリアーがけを砂吹きから始め、同様に研ぎ出してからマスキングテープを剥がし、今度は周辺部分も含めバフレックス#3000をかけ段差を少し緩和してからコンパウンド(今回はバルケッタ製の「極(KIWAMI)」と「輝きコンパウンド」で仕上げていきます。
写真はまたまた途中経過のものです。

んで、最終的にボンネット以外の部分もバフレックス#3000をかけその後、コンパウンド(バルケッタ製の前出の2種)で磨きだした後にツヤのバランスを見てコンパウンドを追加でかけたりしながらボディとボンネットのツヤを整えました。

ということでリカバリーは一応、自分なりにベストを尽くし完了。今回のやり方だとリカバリー部分と周辺との段差は残りますが、そもそも実車のステッカーも多少は段差がありますのでヨシという事に致しました。どうしても段差を消したければボンネットごとクリアー→ペーパーがけを繰り返し、均していったと思います。

ちょっと疲れましたが、それほどの手間もなくリカバリーが完了しました。段差も、かえって「味」になったかなぁなんて都合よく感じてます。

今回の製作日誌は自分へのメモ並びに少しでも皆さんと情報をシェアしたり、またトラブルに見舞われてカーモデルがイヤになっちゃうような人を呼び戻す(笑)ようなことが出来ればいいなぁなんて考えながらUPしました。

それでは、私のイェンコ・カマロ、完成に向けまっしぐら~。・・・新たなトラブルが無い事を望みます。


完成写真はこちら↓

https://peaceloveandmodelcars.blogspot.com/2018/01/yenko-camaro-69-revell-125.html


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