Sunday, September 3, 2023

ホビコムから転載 Porsche 911GT2 タミヤその6最終回 外装部品・窓枠・窓塗装など 2018/01/04

 

さてさて、まいど完成報告のあとの製作日誌投稿でございます。ので、写真分割方式で駆け足でまいりましょ。

フロントのレンズ関連。
左上は、ライトレンズの内側をマスキングし裏からクレオス8番シルバーをエアブラシしたもの。ボディ色の透けを防止します。

右上は3㎜プラパイプと2㎜透明プラ棒ででっち上げたドライビングランプ。

写真大は、上記を組み込んだ写真。ドライビングランプはレンズパーツの裏にエナメルクリアで接着(1時間位放置)して、その部分は裏から黒い絶縁テープを貼ってコントラストを出しました。車幅灯の部分だけ、キット付属のアルミテープを裏に貼ってます。

車幅灯、ウィンカーのクリアパーツは断面部をシルバーで塗装してこれもボディ色の透けを防止、+コントラストをクッキリ出す効果を狙っています。ウィンカーは表からクリアオレンジ+クリアレッドの混合色をエアブラシ。ウィンカーの裏をガイアのスターブライトシルバーで塗りました。

あ、あと開口部にジャンクからメッシュを持ってきてます。

ここで問題発生。ライトレンズの仮組をしていなかったんですけど、ボディ側の穴にぴったりライトレンズの内側モールドがフィットせず(多分、塗装無しの状態でバチピタ)ボディ色が1枚目の処理をしたのにまだ丸見えとなります。ですので、その見えてしまう部分のみエナメルのクロームシルバーで塗って誤魔化しました。レンズを通して透ける部分なんでこの処理で充分リアルになります(^^

あと、反射カップのメッキパーツもボディ裏に無調整ではぴったりハマらず、これは塗膜はほとんど関係ないのでパーツ制度の問題です(タミヤ様~~~・・・)。ちょこっと削ったりの調整が必要です。

リアコンビは、まず縁取り(断面)をクレオスのセミグロスブラックで筆塗装。はみ出しはシンナーで拭き取って、そのあと裏をスターブライトシルバーで塗装。今度は裏とバックランプ部をマスキングして表全体をオレンジ+クリアレッドの混合色でエアブラシ。今度はウィンカー部だけをマスキングしてクリアレッドをエアブラシ。
色のついたクリアパーツは、全部表からかなり濃くなるように厚吹きしています。そうすることで、クリアパーツ自体に中まで色がついているような見え方となるので私はこの方法が好きです。

パーツの上下はヤスリで削っての調整をしボディにはめています。ボディ塗膜の厚みがあるのでこれは仕方ないですね。でもそこまで計算して少しパーツを緩めに設計しても良い気はしますけど…( ´艸`) 無塗装で少し位ゆるくてもそもそも無塗装の人はそんなの気にならないはずだし。

上の写真はウィンドウパーツ塗装用に調合したもの。ガラスに薄~く色がかかったようにするのですが、ガイアのEXクリアーに1滴ずつクレオスの色の源シアンとイエローを足しながら調整した・・・と記憶してます。クリアーを使わずにシンナーのみで希釈するとエアブラシで吹くときにダマやムラになりやすいのでか必ずクリアーをベースにすることをおススメします。レベリングシンナーで2.5倍程度に希釈したのが写真のものです。・・・が、これで吹いてもいつまで経ってもウィンドウに色がつきませんでしたのでもう少し濃い色に調整した方が良いと思います(;^_^A

恥ずかしい話、アセアセとマスキングしたんでかなり塗り分けが甘く、この写真のあとで盛大にタッチアップが必要でした(;^_^A やっぱり、じっくりやらないと逆に時間を食う作業ってありますね。

で、1枚前の写真のウィンドウ・カラーを裏からエアブラシ、フロントはシェードの色をまた色の源を3色全部、少しずつクリアーに足しながら作った色をフリーハンドでエアブラシしていきます。薄い色で調色したのでフリーハンドで多少手元が狂っても大丈夫・・・って、薄すぎて目立たなく、反省。

上記をサイドウィンドウも含め行ったあと、さらにEXクリアーで厚めにコートしバフレックス#3000→FMC-830コンパウンド→ハセガワセラミックコンパウンドで磨いています。

ウィンドウパーツはボディへのフィットを考え、すべて裏から塗装しています。
表も、塗装はしませんが研ぎ出しは同様にバフレックスから行ってます。

一番プレッシャーのかかる作業、窓枠のマスキング→塗り分けです(;^_^A

マスキングの方法はこちらで詳しく書いておりますのでご興味の方はどうぞご覧下さい…

https://peaceloveandmodelcars.blogspot.com/2023/08/1600gt-type-r1220170123.html

今回はマスキングの後、ラッカー系でエアブラシしてます。溶剤で4倍位に薄めに溶いたEXクリアーでマスキングの目止めの後、同じく溶剤で4倍位に薄めに溶いたセミグロスブラックを遠目から吹いています(マスキングの隙間に塗料が入りにくいように)。

ラッカー系で窓枠を塗ったのは、エナメル系で窓枠を塗ると後にエナメル系塗料でスミ入れ作業したときに窓枠にかかるとそこだけ溶けて凄く汚くなってしまうので。また、マスキングでの塗り分けが上手く行かなかったときのタッチアップもエナメル系のセミグロスブラックで簡単にできます。というかスミ入れしたら全体がキレイになっちゃいます。

メッキ窓枠以外の時は上記理由により基本、ラッカー系で窓枠を塗っています。

リアエンドの下端の塗り分けも忘れずに・・・ね。

今回、アセアセやったこともあり多少マスキング自体は上手く行ってませんでした。
が、セミグロスブラックがボディ側にはみ出した部分はコンパウンドを極細綿棒に着けてこすれば取れますし、不足した部分は写真のクレオスのマーカーで外側に沿ってスミ入れすればクッキリとします。

結果良ければすべてヨシ( ´艸`) 途中の失敗とか、気にしな~い。というか、失敗前提ですべての工程を考えております( ´艸`)

ホイールも、詰めの作業。中央ボルト部にエナメルのブラックを面相筆で乗せ、充分乾いたらまた面相筆でクレオスのメッキシルバーNEXTを乗せます(ラグにゃんさんに教わったスキルです)。これで充分メッキ感が出ます(出てますよね?;笑)。

エアバルブは、Tuner Model Manufactoryというメーカーのものを使用。

中央エンブレムは、ホントはデカールを探したんですが良いのが見つからず、社外のインレットを利用し形だけ再現しました。ホイールと同色で塗っています。

このモデルで最大のこだわりポイント、オバフェンのボルト再現です。
・・・とはいえ大した作業ではなく、ボディ塗装前に0.7㎜の穴を開けておいて、最後に写真のように志賀昆虫のムシバリ00号を頭だけ短く切ってアクアリンカーをちょびっとつけて差し込んでいくだけです。写真上は、白矢印部分だけムシバリを入れたもの。穴だけの周辺と比較すると随分雰囲気違うでしょ( ´艸`)
写真下はすべて埋め込んだ後です。
ついでに、フロントバンパー内のウインカーにもボルト表現。穴を開け忘れてたので、東急ハンズのクラフト材料コーナーで20年前くらいに買った「極小鉛玉」をデザインナイフで半分に切ってアクアリンカー点付けで接着。

ムシバリの切断は、バルケッタの親父さんに紹介してもらった3Peaksの精密ニッパSN-130を使用しています。「ピアノ線が切れる!」とパッケージにある通り、金属の切断をキレイにバシッと行えます。

写真下にチラっと写ってるサイドウィンカーは、イタレリの911ターボ’85から拝借してきました。ちょっとゴツイけど「デカール表現」より100倍マシですって、タミヤさん~~~。

最後の最後。

まず、ワイパー。ロードバージョンの写真を漁るとほとんどすべての車両が写真の位置に2本ワイパーですので、手持ちのエッチングパーツからキットのワイパーに長さを合わせて作成、コニシのGクリアーで仮止めのあと、裏からBONDICという紫外線硬化型ボンドで固定してます。

エンブレムは社外のインレット(Metal Transfer)の上にデカールを貼り、立体的にしてます。

ウォッシャー液の吹き出し口の黒いパーツは、たまたまあった古いクレジットカードの黒い部分を切り出して整形、アクアリンカー点付け。

そして、スミ入れですが今回はエナメルのクリアー+スモークで、エナメルシンナーで10倍位?に薄めたのを面相筆で流していってます。スジボリの中で濃いところと薄いところが出てしまうので、乾燥後にエナメルシンナーを含ませた面相筆で濃いところをなぞったりして色を均一にしています。

そしてまた見つけた細かなボディの傷をコンパウンドがけなどして・・・これで、「俺のポルシェ911GT2」の製作日誌、完了です。製作期間約3週間、ワタシとしては超ハイペースでの製作でしたが、やはりタミヤ・クオリティに助けられた部分が大ですね。でも、仮組みは大事ですのでご注意を(リアウィング、ライトレンズの調整は必要!)。

世の中に数あるタミヤの911GT2の作例の中で、ワタシは自分のが一番好き。・・・当たり前だよね、自分の好みで作ってるんだから、さ( ´艸`) その気持ちが、模型作りに一番大事だと思うんです。「自分の子は一番可愛い」って言いますよね。









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